SESで案件が決まらないのは何故?!原因と解決の糸口とは

SESで案件が決まらないのは何故?!原因と解決の糸口とは

SES企業に就職したけど、なかなか案件が決まらず焦ってはいませんか?
一旦落ち着いて今の状況を把握し、原因を一緒に分析してみましょう!
そこから解決への糸口は見つかるはずです。

SESで案件が決まらないと、どうなる?!

SES企業に就職したけど、なかなか案件が決まらず焦ってはいませんか?

案件が決まらない期間の状態

SESはクライアント先に技術提供を行い、案件報酬を貰う形態なので、案件が決まらない場合は「待期期間」が続きます。
基本的に、この待機期間は「自宅待機」もしくは「社内待機」という形になります。

SESで案件が決まらない時、給与は貰えるの?

SESで案件が決まらない場合、待機期間となりますが、この期間に給与がきちんと支払われるか、特に「自宅待機」は給与が貰えるのか、気になっている人も多いのではないでしょうか?
では、待機期間の給与はどうなっているのか、自宅待機と社内待機でそれぞれ見ていきましょう。

  • 自宅待機:勤務状態として扱われるため給与は100%全額支給(※ただし休業扱いの場合は注意)
  • 社内待機:勤務状態として扱われるため給与は100%全額支給

SES一般的に雇用契約時に基本給という形で「固定給」を定めているので、良心的なちゃんとしたSES企業であれば全額支給されます。

ただし、SESの待機期間の内容や条件は勤めるSES企業によって大きく異なる場合があり、その中でも、自宅待機を「休業扱い」としているSES企業は注意が必要です。

自宅待機の「休業扱い」何がヤバいの?!

勤めているSES企業で自宅待機を「休業扱い」としている場合、今の給与から給与額が減額されてしまう可能性があります。

使用者の都合による休業の場合は、休業手当の支払を要する。
法律のポイント
使用者の責に帰すべき事由により休業する場合は、休業期間中は少なくとも平均賃金の60%以上の休業手当を支払わなければならない(労基法第26条)。全額請求できる場合もある(民法第536条第2項)。

引用:日本労働組合総連合会|労働相談Q&A

民法第536条第2項により、企業側は労働者が休業扱いの場合、本来支給される給与の60%以上を支払えばOKということになっています。

これを使い待機期間中の人件費を浮かせようとするブラックなSES企業もあるので、ご注意ください。
また、休業扱いでも、必ず給与の60%以上は法律で保障されているので、給与が一切支払われないなどの場合は企業側の違法行為なので、労基に相談しましょう。

社内待機 or 自宅待機どっちがいいの?~過ごし方~

基本的には自宅待機も社内待機もどちらも勤務状態として扱われるため、何かしらの業務を行っています。
では、どんな業務を行っているのでしょうか?

社内待機の場合

社内待機中は基本的に雇用契約書にある勤務地が勤務場所となります。
そのため、下記の業務が多い傾向にあります。

  • 社内業務(自社開発をしている場合はその業務等)
  • スキル研修への参加
  • 次の案件のための準備

この他にも良心的な企業であれば、「スキルアップのための自己学習に充てていいよ」と言ってくれる企業もあります。

自宅待機の場合

自宅待機は文字通り、自宅が勤務地となります。
勘違いされる方もいるかもしれませんが、基本的には待期期間は休業扱いでの待機でない限り、勤務扱いなので給与が全額支給されます。お休みではありません。

そのため、下記のような過ごし方をしている方が多いです。

  • 自学自習
  • 資格勉強
  • オンライン研修への参加
  • 次の案件のための準備

自宅待機は、自身のスキルアップのための資格取得や、次の案件のための自学自習を行っている方が多いです。
また、リモートワークを行っている企業だと、リモートでの社内業務などをお願いされるケースもあるようです。

案件が決まらない原因は大きく分けてこの2つ

「SES企業に就職したけど、なかなか案件が決まらない…」そんなお悩みありませんか?
SESで案件が決まらない理由は大きく分けてこの2つです。

SES企業側の問題

SESはエンジニアがクライアント先に常駐し、技術提供をすることで、1つの案件として成立しています。
その案件を持ってくるところで躓いている場合は、SES企業側に問題があります。
今いるSES企業側の営業能力が乏しい場合や、案件を持ってくる伝手などがない場合は、他のSES企業に転職するのもおすすめです!

SES企業側に問題がある場合はこんな会社に転職がおすすめ!
  • 自社でもシステム開発を行っている会社
  • 社長がエンジニア出身の会社
  • クライアントから直接仕事をもらっている会社

自社で開発を行っている会社は、クライアント伝手でSES案件の獲得ができたり、開発会社の横のつながりで案件の獲得ができるのでおすすめです。
また、社長がエンジニア出身の場合も、エンジニア時代の伝手で、クライアントから直接仕事を貰ってきたりしていることが多いので、SESエンジニアにとってはかなり当たりの企業です!

エンジニア側の問題

エンジニア側に問題がある場合は、企業側はSES案件を持っているけれど、エンジニアのスキルが足りないため「マッチしない」ことがほとんどです。
その場合は待期期間を利用してスキルアップの強化に努めましょう。

SESの案件が決まらない時に確認すべきこと&解決の糸口

SESでなかなか案件が決まらない時、焦りますよね。
一旦落ち着いて、まずは状況の把握をしましょう。

SESで案件が決まらない時、まずはこの3つを確認してみてください。

1. SESの企業側に来ている案件のレベル感

SESの企業に来ている案件は企業によって様々です。
特に、案件の質や、求められるエンジニアのスキルに偏りがある場合があります。

~確認すべきこと~

全体的にどのくらいの難易度の案件が多いのか、レベル感を把握することで、今何が足りていないのかを分析できるので、どのくらいのレベル感の案件が多いのか確認してみましょう。

~解決の糸口~
  • 全体的に案件の難易度が高めのSES企業の場合

エンジニア側の経験年数やスキルが足りていないことで「案件がマッチしない」ことがほとんどです。

その場合は、来ている案件の特性や、求められているスキルの把握から始めてみてください。
そうすることで、何を勉強しどんなスキルアップを行えばいいのかが自ずと見えてきます。
その中で、取るべき資格を取得し、必要なスキルを得ることで、案件のマッチに繋がり解決へと向かうでしょう。

  • 全体的に案件の難易度が低めのSES企業の場合

職務経歴書やスキルシート、面接時のアピールが足りていない場合がほとんどです。

その場合は、職務経歴書やスキルシートの見直し、面接練習から始めてみてください。
そうすることで、より自己のスキルをクライアント側にアピールすることができ、案件のマッチングに繋がります。

2. 職務経歴書やスキルシート、面接時の様子

案件のマッチングをする際、SES企業側はクライアント側に職務経歴書やスキルシートを提出しています。
その書類やシートの内容、面接時のエンジニアの印象などによって、そのエンジニアが案件にマッチするか否か、クライアント側は決めています。

~確認すべきこと~

クライアント側に提出する「職務経歴書」や「スキルシート」が古い情報のままだったり、自分のスキルをアピールしきれていない場合は「案件が決まらない原因」になっている可能性があるので、今一度確認してみましょう。

~解決の糸口~
  • 「職務経歴書」や「スキルシート」を見直し、更新しましょう

新たなスキルを習得したり、資格の取得をしても、それをクライアント側にアピールできなければ「案件のマッチ」には繋がりません。
そのため、職務経歴書やスキルシートは、都度更新が必要です。他の人に見てもらって他にアピールポイントがないか、相談してみるのも効果的でしょう。
また、SES案件の営業側が古い職務経歴書やスキルシートを使用して、クライアント側に営業をしてしまっている場合もあるので、そちらの確認もしてみましょう。

  • 面接時の様子を振り返り、面接練習をしましょう

SESの場合、経験年数やスキルの方に意識が行ってしまいがちですが、実はコミュニケーション能力がかなり重要です。

まず、案件のプロジェクトは基本的に一人で行うものではありません。
そのため、お客様含め、プロジェクトマネージャーやリーダー、他のエンジニアなど、複数の人が集まりチームでプロジェクトを進行しています。
つまり、人と上手く連携を取ったり、やり取りをするコミュニケーション能力が必須というわけです。

そのコミュニケーション能力の有無を図るため、面接時にクライアント側はエンジニアが「質問に対して受け答えがしっかりとできるか」「持っている資格やスキルの説明ができるか」などを見ています。
故に、面接時に受け答えが上手く、コミュニケーション能力が高い人ほど、面接時の印象で案件に採用される可能性が高いです。

なので、しっかり事前に面接練習をし、面接に備えて準備を行うことで、案件のマッチングに繋がることでしょう。

3. SES企業側に出している条件

お見合いや結婚相談所もそうですが、条件が厳しいとなかなかマッチングには繋がりません。
そのため、今の自分のスキルや経験年数に合わせて、条件の見直しや条件の緩和が時には必要です。

~確認すべきこと~

面接時や入社後に聞かれた「どんな条件の案件を積極的に受けたいか」などの質問の答えが案件のマッチングに影響している場合もあります。
一番初めに出した条件が自分の意図したものなのか、もしくは今の自分のスキルレベルに合っているかを再度確認してみましょう。

~解決の糸口~
  • 希望条件①:経験が浅いまたは、未経験で上流工程を希望している

上流工程にアサインされる目安は、大体3年目のエンジニアと言われています。
そのため、未経験の方や経験年数が3年未満の方は条件にマッチしづらい傾向にあります。
上流工程は要件分析や要件定義、業界・経営知識、設計書作成スキルの他に、コミュニケーション能力の5つのスキルが求められるので、まずは下流工程で経験を積むところから始めてみてください。

  • 希望条件②:経験が浅いまたは、未経験で報酬が高額な案件を希望している

未経験や経験年数が浅い方で高額報酬の案件を希望している場合もマッチがしづらい傾向にあります。
一般的に70万円以上の案件では、豊富な実務経験と高いスキルが求められるので、もしも未経験で高額案件を受けたい場合、まずはスキルを上げるところから始めてみてください。

  • 希望条件③:未経験でリモートワークを希望している

リモートワークは基本的に、対面で人から教わるということが難しい環境なので、仕事で行き詰まりやすい未経験の方には厳しいでしょう。
また、人に聞いたり、直接教えてもらうことが少ないのでスキルアップにも結び付きづらいと言えるでしょう。リモートワークは、経験をある程度積んでからがおすすめです。

ムダにしないで待機期間!~自宅待機の活用術~

待機期間はスキルアップに最適!

マイナスに思われがちな「待期期間」ですが、特に未経験の方や経験年数の浅い方にはスキルアップにおすすめの期間です!

では、どんなことをすればいいのか、キャリアパスと合わせて見ていきましょう!

資格取得制度を活用したスキルアップ!

待機時間を利用して、スキルアップができる資格をご紹介します。

「初心者ITエンジニア」におすすめの資格

未経験の方や、SESエンジニアとしての経験年数が浅い方で、IT用語や基礎知識を身につけたいなら、次の2つがおすすめです。

  • ITパスポート
  • 基本情報技術者試験

どちらも「国家資格」で、一番初めに取るならITパスポートがおすすめです。

ITパスポートは、IT用語が中心で試験の合格率は平均50%前後と比較的取得しやすい資格です。
基本情報技術者試験は、より実践に近いスキルが身に付く資格です。そのため、比較的難易度の高い資格ですが、取得していればIT知識の基本をきちんと習得していることの証明になります。

「インフラエンジニア」を目指す方におすすめの資格

インフラ系のエンジニアを目指している方には、下記の3つの資格がおすすめです。

  • AWS認定資格
  • LinuC(リナック)
  • CCNA

AWS認定資格は、それぞれ4段階のカテゴリーがあり、一番初めや初心者が取るなら「FOUNDATIONAL」がおすすめです。
AWSやクラウドの基礎知識を学ぶことができ、AWSに触れたことがない方や、基礎からしっかりと学びたい方はここから始めると良いでしょう。

LinuC(リナック)は、4段階のレベルがあり、それぞれ技術や専門家としてのスキルの証明ができます。
・レベル1:Linuxシステムの基本操作とシステム管理ができる技術の証明
・レベル2:サーバーの構築やトラブルシュートが行える技術の証明
・レベル3:「OS混在環境」「セキュリティ」「仮想化/高可用性」の専門家のスキルを証明
・LinuCシステムアーキテクト:ITプロジェクトを成功に導く上級エンジニアの証明
と、レベル1から徐々に上げていき、最終的に「上級エンジニア」を目指してみるのもおすすめです。

CCNAは、インフラエンジニアの実務経験のある方におすすめの資格です。

「セキュリティエンジニア」を目指す方におすすめの資格

セキュリティ系の分野を学びたいエンジニアには、下記の3つの資格がおすすめです。

  • 情報セキュリティマネジメント試験
  • CompTIA Security+
  • 基本情報技術者試験

情報セキュリティマネジメント試験は、国家試験で合格率は50~70%と、比較的取りやすい資格なので、初めに取るにはおすすめの資格です。

CompTIA Security+は、情報セキュリティマネジメント試験よりも難易度が高いですが、国際的に認知されたセキュリティスキルの認定資格です。
ITセキュリティ分野でのキャリアアップをしたい方におすすめです。

スキルアップと待期期間に悩んでいるエンジニアへ

SES企業側に問題がある会社に勤めているエンジニアの方や、スキルアップに悩んでいて転職を考えているエンジニアにおすすめのSES企業のポイントをご紹介します。
スキルアップに協力的な会社や、エンジニアのことを考えているエンジニアファーストの会社選びポイント5選!

資格取得を支援してくれる制度のある会社

まず、資格取得・支援制度とは、資格の取得をした場合に受験費用を会社で負担してくれたり、取得した資格に応じ「特別手当」という形で、資格手当を会社で支給してくれたりする制度のことです。

資格取得支援制度
・資格取得支援:資格取得の受験費用負担します。
・資格取得手当:当社該当の資格を取得した場合、資格取得手当を支給します。

引用:福利厚生 | 株式会社ウェブジェネレーションズ

資格取得は、エンジニア自身のアピールポイントにも役立つ部分です。
なので、この資格取支援制度を導入している会社は、エンジニアのスキルアップや、案件獲得のための営業に力を入れているところが多い傾向にあります。
気になる企業があれば、採用ページを確認してみましょう!

待機しているエンジニアが少ない会社

待機人数が多いということは、獲得してくる案件に対してエンジニアが余っているということです。
この手のSES企業の場合、企業側の営業能力が低い場合や、とりあえずでたくさん未経験者や経験年数の浅い人を集めている場合が多いので、あまりおすすめはしません。
なので、エンジニアの待機人数が「少ない」会社を選ぶことをおすすめします。

待機期間を「勤務扱い」にきちんとしてくれる会社

前述でもお伝えした通り、「待期期間」を「休業扱い」にしているブラックなSES企業もあるので、現在そういうSES企業に勤めている場合や、転職時にそう言った内容を含んでいるSES企業は絶対に避けることをおすすめします。
気になるSES企業があった場合は必ず事前に「待期期間」の扱いについて確認を行いましょう。

ちなみにウェブジェネレーションズでは、待機期間中は「社内待機」と「自宅待機」が自由に選ぶことができます。
社内待機の場合は、本社の方に出勤しての勤務になり、自宅待機の場合はリモートでの勤務になります。

待期期間中は、次の案件の準備や使用予定の言語やスキルの勉強、資格勉強、研修への参加、社内業務を利用したスキルアップなど、幅広く待期期間を活用できるようにしています。
また、現役エンジニア社長が会社にいるので、待期期間中のお悩みやエンジニアのスキルに関する相談にものってくれます!

ウェブジェネレーションズでは、待期期間やスキルアップでお悩みで転職を考えているエンジニアの方向けに、カジュアル面談も行っています。

  • すぐに転職はできないけど、誰かに相談したい方
  • 転職を考えているけど不安な方
  • SESの求人を探している方
  • 現在、転職サイトなどで「転職活動中」の方

に、おすすめです!
まずは、エンジニア社長と気軽にお話してみませんか?

このブログ記事の作成者

ウェブジェネレーションズ ブログ編集部

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ウェブジェネレーションズのブログ編集部です。
SESやホームページ制作、システム開発、DXなどの話題を詳しく掘り下げた記事を投稿しています。

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